日本の国立大学、東京工業大学が国立台湾科技大学(台湾北部・台北市)と提携し、「台湾交流センター」を開設した。教育部(日本の文科省に類似)の林思伶政務次長(副大臣に相当)は7日に行われた開設式であいさつし、世界の大学上位100位に入る大学が中華民国(台湾)に交流センターを設ける初めてのケースだと指摘、双方が協力することで互いの競争力を高められるよう期待した。
台湾科技大学の廖慶栄学長は、東京工業大学との提携は大変得がたい機会だとした上で、両校は今後、研究や教学専門のプラットフォームを通じて教師と学生の短期交流や企業での実習、さらには相手方の学校に場所を移してのカリキュラムなどを実施していくと説明した。また、東京工業大学の台湾における業務には台湾科技大学が協力し、まとめて計画する。
東京工業大学の丸山俊夫学長もあいさつし、国際的な競争がますます熾烈になる中、両校が提携することで互いに成長し、今後の課題に共に向き合っていけるようにと希望した。
台湾科技大学の提供するデータによれば、東京工業大学は日本でトップの理系大学。QS世界大学ランキング(イギリスの大学評価機関が毎年発表している世界大学ランキング)では56位に評価されている。日本のノーベル化学賞受賞者、白川英樹博士も同大学の卒業生。また、同大学は日本の有名企業400社への就職率ランキングで2位となっている。