「国際高速鉄道協会(IHRA)」が11日、台湾北部の台北市内で年次総会を開催した。同年次総会の台湾での開催は初めて。開業から10周年に向かう、「台湾新幹線」こと台湾高速鉄道は、海外との提携と周辺技術の輸出を目指すことには大きな意義があるとしている。
2016年「国際高速鉄道協会」第5回年次総会が台湾で開かれ、台湾、日本、オーストラリア、インド、米国、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナムなどから、高速鉄道の運営会社、専門家、政府の関係部署の代表ら50人あまりが参加した。
台湾高速鉄道の劉維琪董事長(会長)は、システムの安定性、乗客の満足度、運営実績のいずれの面においても、台湾高速鉄道は日本の新幹線システムの海外輸出で最も成功したケースだとし、台湾高速鉄道は国内の軌道交通関連産業を統合し、技術とサービスの輸出で世界進出を目指すと強調した。
台湾高速鉄道の鄭光遠執行長によると、台湾高速鉄道は2007年の開業以来、旅客輸送量の記録を年々更新し続けている他、遅延時間の少なさと高品質なサービスを維持している。鄭執行長は、特に台湾高速鉄道が台湾に「日帰り生活圏」と「日帰り旅行圏」の利便性をもたらしたことは、多くの外国人旅行者から高く評価されていると説明した。