2024/12/27

Taiwan Today

経済

身障者にやさしい環境を整備、バリアフリー化タクシーが417台に

2016/05/19
体の不自由な人たちの交通機関を多元化し、障害の無い交通環境を整えるためのバリアフリー化タクシーが417台に。(高雄市サイトより)

体の不自由な人たちが移動に使用する交通機関を多元化し、障害の無い交通環境を整えるため、交通部(日本の国交省に類似)は、標準設計のバリアフリー化タクシーに対する補助措置を推進し、こうした人たちが外出する際の悩みを解消しようとしている。現在、台湾全土におけるバリアフリー化タクシーは417台に達し、これまでに体の不自由な人を送り迎えした回数は延べ26万6,355回に及ぶ。交通部では、「タクシーに障害は無く、常にそこにいる。We’re here to help」のサービス精神で、心身障害者の交通機関に対するニーズを満たすと共に、将来の高齢社会を迎えるための準備を整えるとしている。

交通部の范植谷常務次長(事務次官に相当)は、18日に行なわれた「バリアフリー化タクシー成果発表会」の席上、国家発展委員会(日本の省レベルに相当)が2014年に発表した人口予測レポートによれば、中華民国(台湾)はすでに高齢化社会の段階にあり、2018年には高齢社会へ、そして2025年にはさらに超高齢社会に突入すると指摘した。高齢化社会は65歳以上の高齢者人口が全人口に占める割合が7%以上。高齢社会は14%超、そして超高齢社会は20%超の状態。

范常務次長によると、体の不自由な人がますます増えていくことに対して行政院(内閣)はタクシーのバリアフリー化を2015年の重点政策の一つとし、政府の補助を通じて強力に推進してきた。また、タクシー業界からも熱心な運転手が積極的に加わったことで、各地でのバリアフリー化タクシーの数は引き続き増加している。范常務次長は、こうした取り組みで、台湾におけるバリアフリーの交通機関の多元化と、24時間利用可能な環境並びに合理的な料金を実現するばかりでなく、心身障害者の社会参加も促進し、こうした人たちが病院に行ったり、通学したり、旅行や友人との交流をしたりするのを全力でサポートすると述べた。

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