乳がんは1990年から、アジア地域の女性にとって主要な健康問題の一つとなっている。英国の経済紙「エコノミスト」誌の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が先ごろ発表した乳がんレポートで、台湾の乳がん予防・治療対策は、アジア9か国・地域のうち、最も優れていると評価された。
衛生福利部(日本の厚労省に類似)国民健康署は21日、EIUが3月中旬に公開した2016年の乳がんレポートを発表した。レポートでは、オーストラリアを基準として、台湾、日本、シンガポール、韓国、中国大陸、香港、インド、マレーシア、タイなどの国・地域における乳がんの予防・治療対策の発展状況を6項目から評価していると説明した。
国民健康署によると、台湾の乳がん罹患率は同レポートの中の9か国・地域のうち、2番目に高く、約10万人に64.3人の割合だ。しかし、他の8か国・地域と比較して、乳がん患者の5年生存率は87%で、韓国、香港、日本に次いで4番目に高かった。これは、台湾の乳がん生存率は先進国並みだということを示している。
乳がんの予防・治療対策全体に対する評価では、オーストラリアの48点を満点として評価した場合、台湾は45点を獲得、アジア9か国・地域でトップだった。次いで香港が44点、シンガポールと日本が43点だった。