今年のAPEC(アジア太平洋経済協力)第9回観光大臣会合は28日から29日まで、ペルーの首都リマで開かれる。交通部(日本の国交省に類似)の賀陳旦部長(大臣)は交通部観光局及び同民航局の首長らを率いてこれに参加する。賀陳旦部長は具体的な行動で中華民国(台湾)の国際社会参与を実現する他、アジア太平洋諸国の観光トレンド、並びに各国の観光旅行の新たなモデルに対する理解を深め、台湾における体験旅行を国際化した経験を分かち合う。そしてさらに、各国の観光大臣もしくは代表との交流を通じて、新政権の打ち出す「新南向政策」の理念を実践する。賀陳旦部長は、今後互いの観光客の増加や観光に関する経験の交流などを希望する国と二国間会談を行い、訪台外国人市場の多様化を図る。
賀陳旦部長は、台湾の観光産業には海外からより多様な旅行者を呼び込むことが必要だと考えている。特に今後、海外からの旅行者は地域内での移動や、旅行日数の短縮に向かうとされる中、近隣諸国からの旅行者こそが台湾を訪れる外国人観光客の主力となる。このため今回の会合で、賀陳旦部長はこれらの国々の観光大臣及び代表との会談を積極的に行っていく予定。賀陳旦部長は、互いの観光問題についての交流強化、双方の観光客増加の障害(ビザや航空路線など)となっている問題の解決、人的往来の拡大加速、観光面での協力に関する商談などを進めるとしており、より多元的な旅行者の呼び込み実現に努めることにしている。