高雄市図書館(台湾南部・高雄市)に再び朗報が舞い込んだ。高雄市立図書館はこのほど、不動産業者の国際組織「世界不動産連盟(FIABCI)」が実施する「世界最優秀建築賞(FIABCI World Prix D'excellence Awards、略称FIABCI賞)」の「公共インフラ/文化施設(Public Infrastructure/Amenities Category)」部門で金賞を獲得した。これは「建築界のアカデミー賞」とも呼ばれる重要な賞。
高雄市総合図書館は昨年開催された「2015台湾十大図書館」選抜でも第1位を獲得しており、それに続く朗報となった。
2016年「FIABCI賞」で高雄市は、世界42か国・地域からエントリーした作品と競い、海外の専門家や学者から高い評価を得た。
同図書館は2010年に建築設計競技(コンペ)を、2011年に第2段階選抜を実施した。その結果、台湾の劉培森建築師事務所と、技術サポートチームの日本の竹中工務店が落札し、建設に至った。懸架式の棒鋼による軽量化設計、ガラス張りによる高い透明性を持ち、省エネと採光の良さが特徴。
「FIABCI賞」は1948年に設立した「世界不動産連盟」が主催するもの。本部はフランス・パリにある。