展示会の国際組織、国際見本市連盟（UFI）は5月31日、「2016年Sustainable Development（持続可能な開発）賞」の受賞者を発表、中華民国経済部（日本の経済産業省に相当）国際貿易局の「台湾MICE躍進計画―グリーンMICEプロジェクト」と「アメリカ化学会（ACS）」の全国規模のMICE活動が共同で選ばれた。
本部がフランス・パリにあるUFIは、国際的な展示会・見本市協会で、世界で最も権威ある業界組織だ。UFIは2012年から毎年「Sustainable Development賞」コンテストを行い、持続可能な開発計画を推進している。このコンテストには、多くの国際的に名高いMICE業者が参加している。今年は、カナダ、英国、オランダ、香港、南アフリカなど11の国・地域から国際レベルのMICE組織がコンテストに参加、最終的に「台湾MICE躍進計画―グリーンMICEプロジェクト」と「アメリカ化学会」の全国規模の展示活動が受賞した。これは、台湾が近年進めているグリーンMICE計画が国際的に評価されていることの表れといえる。
「台湾MICE躍進計画」は執行から3年余りがたち、積極的に台湾におけるMICE活動の誘致やイベント運営の国際標準規格「ISO 20121」認証の取得を支援している。そのうち、「エコプロダクツ国際展」と「アジアMICEフォーラム」はそれぞれ台湾で初めてISO 20121の認証を取得した見本市および会議となった。これは台湾検験科技（SGS）が、アジアの国際見本市と国際会議に授与した初めてのISO 20121証書でもある。台湾のMICE産業は、アジアで率先して環境保護と持続的な発展を目指すと共に、欧米のMICE産業の先進国ともリンクしており、大きな成果を挙げていることがわかる。