蔡英文総統は5月31日、台北国際コンピュータ見本市(Computex TAIPEI)の開幕式に出席して祝辞を述べた。蔡総統は「IoT(モノのインターネット)時代が到来した。新政権は率先して『アジアのシリコンバレー計画』を推進し、台湾のスマートアプリケーションやIoTのサプライチェーンの構築を強化していきたい」と抱負を語った。
蔡総統はまた、「産業のモデルチェンジの新たな波はもう来ており、従来の生産モデルは大きな挑戦に直面している。これまで台湾は、ハード製品の代理生産や大量生産によって、グローバル競争の中で安定した地位を築き上げてきた。しかし、IoT時代の到来によって、ハードとソフトの両面を合わせた能力の強化に力を入れる必要が生じている。また、少量且つ多様な生産といった特色を生かすことで、新たな挑戦や衝撃に対応することができるだろう」と述べた。
蔡総統はさらに「新たな局面に対応するため、新政権は率先して『アジアのシリコンバレー計画』を推進し、関連の人材にやさしい環境づくりを行い、国内外の製造や研究・開発資源を結集させ、台湾のスマートアプリケーションやIoTのサプライチェーンの構築を強化していきたい」と説明した。