国際物理オリンピックや国際化学オリンピックが優れた学者を育てる揺りかごとなっていることに倣い、教育部（日本の文科省に類似）と国立台湾師範大学（台湾北部・台北市）は今年8月、「国際芸術オリンピック」を初開催し、芸術を得意とする高校生に外国との文化交流を体験させる。
「第1回国際芸術オリンピック（1 st International Arts Olympiad-Taiwan）」は8月15日から19日まで、台湾師範大学で行われる。台湾での参加申し込みは6日まで。参加資格は高校並びに高級職業学校（日本の専門高等学校に相当）の1年生から3年生までの学生で、芸術分野の教師による推薦が必要。
この大会ではアジア太平洋地域の学生にも参加を呼びかけている。参加を希望する学生は高い英語能力が求められ、英語で会話し、活動に参加できることが条件。コンクールでは各国からの審査員たちが作品を評価、美術・音楽・ダンスの各分野で個人賞と団体賞を選び出す。
教育部によれば、「芸術オリンピック」では台湾の学生たちの視野を広げる他、大会中には台北101（台北市にある世界有数の超高層ビル）や国立故宮博物院、華山1914文化クリエイティブパークの参観なども計画されており、この機会を利用して台湾の芸術産業を世界にアピールすることにしているという。