2024/12/27

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経済

日本のNHK交響楽団、45年ぶり台湾へ

2016/06/04
日本のNHK交響楽団は3日、45年ぶりに台湾公演を行った。東日本大震災に対する台湾からの支援に感謝するために企画された。会場には日本の安倍晋三首相の母、洋子さんの姿も(左)。右は日本政府の対台湾窓口機関、公益財団法人交流協会台北事務所(台湾における日本大使館に相当)の沼田幹夫代表(大使)。(中央社)

公益財団法人NHK交響楽団といえば、日本初のプロの交響楽団で、90年の歴史を有し、国内外での公演は年間100回以上に及ぶ。しかし、台湾で最後に公演を行ったのは、45年前の1971年のこと。当時、中華民国(台湾)はまだ日本と正式な国交を持っていた。

そのNHK交響楽団が3日、45年ぶりに台湾公演を行った。モーツアルト、ブラームス、ドヴォルザークなど、世界的によく知られた作曲家の作品を台湾の音楽ファンに届けるだけでなく、2011年3月11日に発生した東日本大震災のあと、日本に対して物質的、精神的に莫大な支援を行った台湾の人々へ感謝の気持ちを表そうと企画された。

台湾公演を企画した株式会社アスペンの代表取締役会長であり、FACP(アジア文化芸術交流促進会議)の会長でもある茂田雅美さんは、「台湾の人々に敬意を示すために企画した。台湾と日本の文化交流を促進できることを、非常に光栄に思う」と語った。

NHK交響楽団は今回、指揮者に下野竜也さんを迎え、モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲、ドヴォルザークの交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」などの名曲を披露する。公演2日目となる4日は、海外で数々の賞を受賞しているバイオリニストの神尾真由子さんが首席客演奏者を務め、チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35」を演奏する。

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