インターネットの普及により郵便物が減少、さらには世界の切手収集者の数にも影響している。今年で創設120年の中華郵政株式会社(日本の「日本郵政」に相当)は昨年、「2015年アジア国際切手展」を開いたのに続き、今年は世界各地の切手や郵便の収集家・研究者が集まる「世界切手展」である「2016台北国際切手展(PHILATAIPEI 2016 WORLD STAMP CHAMPIONSHIP EXHIBITION)」を開催する。二年連続での国際的な切手展開催は珍しく、切手収集ブームにつながることが期待されている。
中華郵政は2014年、国際郵趣連盟(FIP)に初めて「国際切手展」開催を申請し、2016年の開催権を獲得。中華郵政の翁文祺董事長(会長)は2日、「2016年ニューヨーク国際切手展(World Stamp Show NY2016)」のWade Saadi主席、国際郵趣連盟のテイ・ペン・ヒアン会長よりFIPの連盟旗を受け取った。中華民国(台湾)が国際切手展を開催するのは初めて。「国際切手展」は毎年、複数の国で開かれている。
今年はちょうど中華郵政にとって創設120周年にあたる。「2016台北国際切手展」は10月21日から26日まで、台湾北部・台北市にある台北世界貿易センター展示ホール1で開かれる。90カ国以上から140を超えるブースが参加、2300ケース以上の貴重な切手が展示される見込みで、世界各国が切手を通して台湾への理解を深めるのにプラスに働くものと見られている。