蔡英文総統は4日朝、台湾 北東部・宜蘭県を訪れ、台湾で自主開発した高速コルベット艦「沱江」を視察した。蔡総統は、「政府は今後も台湾での艦船国産計画を継続する。国防の自主性を高めることは容易いことではないが、既に戻り道はない。政府は必ず成功させる決心をした」と説明した。
蔡総統は将兵に発表した談話の中で、「沱江」が象徴する二つの意義についても言及した。蔡総統によると、第一の意義は、小さなもので大きなものをつかみ取る、つまり少数で大軍を破ることを表す。第二の意義は、これは政府が国防の自主性を高める決心の表れだという。
蔡総統は、今後も政府が艦船国産計画を支援するとし、これをきっかけに造船、機械、システム統合などの産業のさらなる発展につなげたいとの抱負を語った。蔡総統はまた、「国防における需要を、産業のレベルアップとモデルチェンジへの原動力にする、これが政府のやり方だ」と強調した。
蔡総統は、国防の自主性を高めるプロセスにおいては、必ず数多くの挑戦に遭遇すると予想されると指摘、「この道は、平坦な道ではないが、すでに戻り道はない」と語り、艦船の国産化計画を断固継続する決意を示した。蔡総統によると、新政権は完備した政策があり、台湾は「沱江」を自主開発・建造した優れた技術がある。さらに重要なのはわれわれには必ず成功するという決心があることだという。