蔡英文総統は7日、「自由と人権は、台湾の住民が最も大切にしている価値観だ」と述べた。蔡総統はまた難民問題について、台湾とは関係のない国の出来事と考えるべきではなく、台湾は国連加盟国ではないものの、世界に貢献したいという気持ちは国連加盟国に劣るものではないと述べた。
蔡総統は7日、イタリアの欧州難民キャンプに、女性や子どもの欧州入国申請を手助けする施設「愛之家(Casa di Love)」を設置するための、寄贈式典に参加した。蔡総統は、施設の早期設置を期待すると共に、難民が安定した職業や生活を取り戻せるように協力したいと述べた。また「台湾の住民は、世界に対してもっと貢献したいため、中華民国政府としても国民の期待に背くことは絶対にしない」と強調した。
蔡総統によると、台湾は長年、国際人道支援や国際参与において様々な実績を残してきた。また、外交部(日本の外務省に相当)と外交部所管の財団法人国際合作発展基金会(日本の国際協力機構=JICAに相当)は様々な支援計画を通して、中華民国(台湾)の国交樹立国を医療、農業、教育など様々な分野で支援しており、素晴らしい成果が期待されている。このほか、台湾の様々な非政府組織(NGO)関係者が、世界中で苦しんでいる人たちのために心血を注ぎ、全身全霊で、助けが必要な人たちを苦境から救おうとしている。
蔡総統は、「自由と人権は、台湾の住民が最も大切にしている価値観だ。難民問題について、台湾とは関係のない国の出来事と考えるべきではない。台湾は国連加盟国ではないものの、世界に貢献したいという気持ちは国連加盟国に劣るものではない」と述べた。