2024/12/26

Taiwan Today

経済

「セレクトUSA」投資サミット、台湾の代表団はTPP参加意欲アピールへ

2016/06/20
中華民国対外貿易発展協会の梁国新董事長(中央)らは「セレクトUSA投資サミット」に参加し、TPP参加意欲を示していく。(中央社)

米国のオバマ大統領は、海外からの対米直接投資を促す「セレクトUSA投資サミット(2016 Select USA Investment Summit)」を開催する。中華民国対外貿易発展協会(TAITRA=台湾貿易センター)の梁国新董事長(会長)は台湾の大手企業8社を率いて訪米、同サミットなどで積極的に発言し、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加に向けて台湾の強い意欲を示していく。

梁董事長は、TPPに参加している12カ国とは程度の差こそあれ、いずれも接触しており、参加国はみな中華民国(台湾)を、「今後TPPに加わる良い候補者」とみなしていることを明らかにした。梁董事長によると、台湾にとって、TPP参加国に対する輸出額は年間輸出総額の33%を占める他、TPP参加国の国内総生産(GDP)は世界全体のGDPの4割で、いずれも大変重要な市場である。このため、たとえ政治的な障害があろうが、参加に向けて努力しないわけにはいかない。

今回、梁董事長に随行して訪米するのは、台塑(Formosa Plastic Group)、南緯実業(Tex-Ray Industrial Co.,Ltd.)、福星製衣(Formostar Garment ,Co., Ltd.)、茂迪(Motech Industries, Inc.)、金宝電子(Kinpo Electronics, Inc.)、研揚科技(AAEON Technology Inc.)、友嘉集団(Fair Friend Group)、建大工業(Kenda Rubber Ind., Co., Ltd.)の大手8社。現地時間の17日には米ニューヨークでのトランジットを利用して、ニューヨーク地区の政治家、財界人、シンクタンク関係者ら約60人と「台米イノベーション協力シンポジウム」を開催した。同シンポジウムでは、イノベーション面での台湾の優位性と完備された産業チェーンを利用した、スマート製造、高品質な材料、バイオテクノロジー、高品質農業、グリーンエネルギーなどの分野における提携の可能性について交渉し、台湾と米国の経済貿易面における関係を深めたという。

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