行政院(内閣)の林全院長(首相)は22日、「2016年台北国際食品見本市(FOOD TAIPEI)」に設置した「食の安全パビリオン」の開幕式典に出席した。林院長は、中華民国政府は「食の安全に関する5つのステップ」で食の安全問題に対応していると説明した。その1つ目は「源流管理」。食品の輸入あるいは生産に問題があれば、その根本に遡って資料を把握し、管理を行うというもの。2つ目は「生産管理履歴の再建」。消費者は商品を購入する際、商品に添付された資料から、生産の過程、生産者、販売業者など関連の情報を得ることができる。履歴が明確で、情報が透明化されていれば、消費者も関連の情報を把握し、安心して買い物をすることができる。
3つ目は「検疫能力の向上」(検疫能力を10倍に高める)。政府機関が行う検疫の頻度とレベルをこれまでより強化し、万が一、食の安全に問題があった場合、検疫の段階で市場への流出を食い止める。4つ目は「生産者と業者の責任の加重」。5つ目は「監視の奨励と監視体制作り」。すべての国民及び消費者が、食の安全に関するそれぞれのプロセスを監視でき、且つ十分な情報によってあらゆる食品について生じる可能性を理解することができるというもの。
林院長はさらに、政府各部門の努力により、生産地から食卓に並ぶまで、その供給のあらゆるプロセスが環境保護や安全の基準に合致し、台湾の食の安全が国際社会における優良モデルになることを期待すると述べた。林院長はまた、これまでに発生した食の安全を脅かすいくつかの事件から教訓を得て、政府と国民が共に努力をする決意をし、また「食の安全に関する5つのステップ」によって食の安全と衛生観念を強化し、食の安全を台湾の誇りにできるようにしていきたいと述べた。