台湾のランドマークとなっている超高層ビル、台北101(台湾北部・台北市)がこのほど、台湾の企業として初めて、持続可能性を追求するアジアの企業の「グリーンリーダーシップ賞」を受賞して新たな記録を打ちたてた。
台北101の周徳宇董事長(会長)は24日、シンガポールで自ら賞を受け取り、台北101の経営スタッフの絶え間ない努力が、この摩天楼にその高さ以外に、より大きな歴史の深さと価値を発揮させたとあいさつ。これからもこの超高層ビルに生命力を与え、地球環境への貢献を継続させると共に、台湾の人々が誇りに感じられるビルを目指すと強調した。
台北101オフィスビルのテナント入居率は97%に達している。台北101によると、入居率の継続的な上昇を前提として同ビルではスマート・エネルギー・セービング・システムを活用、2015年を2008年と比べた場合、使用電力は940万キロワットアワー節約できた。また、雨水は100%の再利用に成功、ビル全体の資源リサイクル率は75%に達するという。
「アジアの責任ある起業家賞(Asia Responsible Entrepreneurship Awards, AREA)」は2006年にスタート、非政府組織の「エンタープライズ・アジア(Enterprise Asia)」が主催している。参加国はインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、中華民国(台湾)、インド、スリランカ、バングラデシュ、中東のアラブ首長国連邦、トルコなど。