文化部(日本の文部科学省に類似)遺址(遺跡)審議委員會は、漢本遺跡を国定遺跡に認定すると決めた。これは、台湾で8か所目の国定遺跡になる。同委員会はまた、元々の名称の漢本遺跡の前に、台湾の北部から中部にかけての山脈地帯に住む先住民、タイヤル族がつけた同地区の名称「Blehun」を追加、先住民の地域文化の特色を表している。
Blehun漢本遺跡は、台湾北東部・宜蘭県南澳郷(郷は末端地方自治体、日本の市町村に相当)に位置する。
台湾の最高学術研究機関、中央研究院が提出した考古学発掘資料によると、Blehun漢本遺跡は、複数の文化層が確認された。今までの発掘で、先史時代から歴史時代までの文化層が確認、歴史時代の文化層を除くと、その文化層の年代は今から1,600年前に遡ることができる。異なる時期の文化層からは、高温の技術、特殊な集落の形態、葬儀形式が発見され、現在の先住民の文化研究における重要な参考資料となる。