国家実験研究院(国研院)は、世界に先駆けて「気体検知チップ」を開発した。国研院は、このチップが小型で省エネルギーであることを強調、スマートフォンや腕時計にセットすることができるという。市民がこのチップを身につければ、揮発性有機化合物を検知し、事故を回避することができ、死傷者の減少が可能だ。
国家ナノデバイス実験室の薛丁仁室長によると、現在、気体検知器の用途は、一酸化炭素中毒、会議室の二酸化炭素モニタリング、ドライバーに対するアルコール検査、揮発性有機化合物の検知などで主に日常の生活空間・環境に対して用いられる。
薛室長は、気体検知チップは、人を中心にしてその周囲の気体を検知することから、行動の検知を行うことができると強調した。
国研院の羅清華院長は、気体検知チップの今後の展開について「自動車と連携できれば、事前にアルコール検査をすることが可能で、飲酒運転の防止に効果がある。自動車メーカーとの提携も可能だ」と説明した。