蔡英文総統は20日、金融産業は経済発展を助ける重要な役割を果たすものだと指摘した上で、金融業界がイノベーションを通じて、生産力を持つ実際の活動に資金を導入し、産業の構造改革とレベルアップを促して、政府と共に台湾経済を苦境から脱却させるよう期待した。蔡総統はブルームバーグ・ニュースの親会社、ブルームバーグ・エル・ピーが台湾北部・台北市内で開催した金融フォーラムの開会式であいさつし、以上のように述べた。
蔡総統はまた、金融システムには莫大な余剰資金が存在しており、もし生産力を有する実際の活動にこれを導入することができれば、より多くの雇用機会を創出し、低賃金問題を改善し、国民に資産の保有と運用の機会を与えることにつながるだろうと説明した。
蔡総統はさらに、こうした目標を達成するために、中華民国政府はグリーンエネルギー、IoT（モノのインターネット）、バイオ医薬品、スマート機械、国防の「五大イノベーション産業」を推進し、また積極的に環太平洋戦略的経済連携協定（TPP）や東アジア地域包括的経済連携（RCEP）への参加を求め、且つ「新南向政策」によって台湾とASEAN（東南アジア諸国連合）を含む東南アジア諸国との経済関係を深め、経済成長の原動力を強化していくと述べた。