外交部(日本の外務省に相当)は26日、「台湾奨助金(台湾フェローシップ)」のフェローらを招いて歓迎茶話会を開催した。台湾に滞在しているフェロー及びその家族、フェローの受け入れ機関の代表、関連各国の台湾駐在使節や代表、米国フルブライト奨学金を受けて台湾に滞在する学者、それに国家図書館の館長や漢学センターの客員研究員らが出席した。
外交部は2010年に「台湾奨助金」を設置し、世界各国の優秀な学者や専門家が台湾の各大学や学術機関に滞在し、3か月から1年間の研究を行うことを奨励し、支援を行っている。これは、国内外の学術協力を促進し、世界各地に台湾に友好的な世論グループを形成し、各国における台湾研究、台湾海峡両岸関係研究、中国大陸研究、アジア太平洋地域研究、漢学研究の5大分野の研究を盛り上げることが狙い。
「台湾奨助金」はこれまでに世界63か国、560人の学者に対し、台湾での滞在型研究の機会を提供してきた。これは、世界各国の優秀な学者を台湾に引き付けて交流させ、国際社会における台湾の露出や発言権を強め、各国で台湾事情に精通したオピニオンリーダーを育成し、台湾の国際学術交流や、さらには台湾の社会や高等教育、研究機関の国際化などを推進するのに、いずれにも大きく貢献している。このほか「台湾奨助金」は、中華民国(台湾)が文化外交というソフトパワーで国家イメージを向上させるのにも役立っている。