「運動」は国家の重要な政策であり、政府はソフトとハードの両面から国民にスポーツを習慣化する概念を広めている。ハード面では、地方政府に国民スポーツセンターの建設を助成しており、15万人以上が住む都市部でのセンター建設の際に申請することができる。すでに助成認可を受けたのは27カ所に上っている。ソフト面では、競技型のスポーツを重視するとともに、国民の体育活動にも力を入れる。全国各地で日常的にスポーツ大会が開かれ、多くの市民が参加する。こうした積極的な取り組みを通じ、現在、毎日運動する国民の割合は、2007年の20.2%から昨年には30.4%にまで上昇した。
かつてスポーツ選手は、身体能力は発達しているが、頭脳はお粗末だという誤解もあった。しかし、優れたスポーツ選手をみてみると、スポーツには十分な調和と判断能力が必要であることが明らかで、スポーツは心身によいというだけでなく、大脳を活性化することも分かっている。政府は今後もさまざまな政策でスポーツを推進し、運動の習慣を国民により根付かせる方針である。