台北市新交通システム「西門」駅そばに設けられた、かつての城門「西門」をイメージしたインスタレーション。（中央社）
今年で「台北城」（台北の城壁）は130歳となった。「台北城」は1884年（清光緒10年の冬）に完成した。清領の台湾で清が最後に建設を認めた城壁であり、また台湾の都市建設史上唯一の四角形の城壁だった。その後は政権の歴代の移り変わりや都市の発展と拡大につれて、旧城壁は見られなくなった。 台北市は今年、「台北城築城130周年」を祝う一連の活動のうち「西門再現」を主軸にすえた。「西門」は当時「台北城」にあった五つの城門の一つ。アーティストや彼らのチームを対象に公開コンペティション方式で、「西門」の旧城門跡地の横（台北新交通システム「西門」駅4番出口）に、クリエイティブなデザインのインスタレーションでかつての「西門」の姿を再現した。 台北市政府は、「再現」と「再構築」の方式を通じて「台北城築城130周年」を記念している。「西門」の再現以外にも、城壁の石垣を一部再建する「城壁石の再現」も計画、さらには「歴史的人物の銅像」なども製作する。「台北城」の城門や城壁、古跡などの要素を用い、復元と回想を以って、昔日の台北に対する台北人の想いと記憶を呼び覚ますのである。