2024/11/18

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野に放たれた石虎のドキュメンタリー、国際映画賞を受賞

2015/08/28
絶滅に瀕し、保護対象となっている「石虎」。(行政院農業委員会サイトより)
絶滅に瀕し、保護対象となっている動物、石虎の姿を完全に記録するため、行政院農業委員会(日本の農水省に相当)特有生物研究保育センター(Endemic Species Research Institute)は外部に委託して、『大地的孩子-小石虎返家之路記録片(大地の子-幼い石虎の故郷への道 ドキュメンタリー)』を製作した。撮影チームは夜行性の石虎を撮影するため、昼夜逆転の生活をしながら、暗闇の中で撮影する問題も克服せねばならなかった。2年間を費やして、二頭の幼い石虎、「集宝」と「集利」の姉弟が野に放たれる物語を記録した。

許鴻龍監督と撮影チームは、2年間かけて撮影した1600時間あまりの映像を23分間のドキュメンタリー映画に編集、今年4月18日には米国の「ヒューストン国際映画祭」で最高栄誉のプラチナアワードを受賞した。

許監督によると、石虎は台湾全域に3~400頭しかおらず、その数の少なさから撮影するのは極めて困難だという。また、石虎の生活サイクルは人間と逆で、撮影は全て夜間に行なわれた。さらに石虎は光を嫌うので、赤外線センサーカメラやナイトビジョンカメラなど高感度な撮影機材でなければ、石虎の姿をとらえることはできないという。

「集宝」と「集利」は生まれてから8ヶ月ぐらいだった一昨年の末、研究スタッフがその体に追跡を可能にする無線発信機を取り付けた上で、相次いで野に放った。その後はこうしたシステムを通して、その野生生活を追跡した。

同作品(中国語版)は以下のサイトで鑑賞可能。
https://www.youtube.com/watch?v=3KcFSV1DQD0


 

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