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ブヌン族による「粟の豊作歌」が花蓮県文化資産に

2015/11/05
ブヌン族の「八部合音」は極めて特殊な歌唱法で、人類の音楽の発展史において大変重要な意義を持つとされる。(花蓮県サイトより)
台湾東部・花蓮県は4日、同県卓渓郷で暮らす先住民族、ブヌン(布農)族の音楽、「pasibutbut(『粟の豊作歌』)」と豊浜郷新社村の「カバラン(噶瑪蘭)族によるバナナの茎の皮から作った糸の編み物工芸」を、同時に花蓮県の伝統芸術類文化資産に登録すると発表した。「pasibutbut」はブヌン族に伝わる独特の合唱法、「八部合音」。 『粟の豊作歌』は1943年に日本の音楽学者、黒澤隆朝氏が世界に紹介した。独特の多部合唱方式による自然なハーモニクス、常に保たれる「完全五度」の音程、そして重音技術の運用は世界で唯一の特殊な歌唱法で、西洋の音楽学者を驚かせると共に、伝統的な音楽の概念に衝撃を与えた。 花蓮県文化局の陳淑美局長は、ブヌン族の「pasibutbut(『粟の豊作歌』)」を文化資産に登録することで、同県における伝統芸術の記録と伝承をいっそう推進するとして、社会各界が共にこれら無限の価値を持つ「宝」を大切にしていくことに期待した。

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