2024/04/28

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政治

行政院、内閣改造で閣僚4人を交代

2017/02/06
行政院(内閣)の徐国勇報道官(写真)は3日、閣僚4人を交代させる内閣改造の実施を発表した。(中央社)
行政院(内閣)は3日、閣僚4人を交代する内閣改造名簿を発表した。科学技術振興などの行政を担当する科技部(日本の文部科学省に類似)の部長(大臣)には、教育部(日本の文部科学省に類似)の陳良基政務次長(副大臣)を起用する。また、労働関係の行政を担当する労働部(日本の厚生労働省に類似)の部長には、行政院の林美珠政務委員(無任所大臣に相当)を、公衆衛生や社会福祉に関する行政を担当する衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)の部長には、行政院衛生署(衛生福利部の前身)で副署長を務めたことのある陳時中氏を起用。行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)の主任委員(大臣に相当)には、宜蘭県の林聡賢県長(県知事)が就任することとなった。
 
そのうち、科技部長となる陳良基氏は、科学技術分野のエキスパート。電機分野の博士号を持っており、科学技術行政に強い。労働部長に起用された林美珠女史は、長く法務関係の業務に携わり、かつて内政部の政務次長を務めたことがあるほか、コミュニケーション能力にも長けている。台湾では「労働基準法」の改正で完全週休二日制が実施されることになったが、その影響が多くの法律に波及し、関連の法制度を整えていく必要がある。林女史は、法律分野の専門性が評価され、労働部長に起用されることになった。
 
衛生福利部長に起用された陳時中氏は歯科医師であり、医学分野の専門家である。かつて衛生署の副署長を務めたことがあり、その専門性が認められて衛生福利部長に起用されることになった。現役の宜蘭県長である林聡賢氏は、農業学校出身で実家は農家。宜蘭県は農業を主要産業とする地方自治体であり、その知事を務める林氏は農業政策に精通している。その能力が評価されて農業委員会主任委員に起用されることとなった。
 
なお、労働部長に起用された林美珠政務委員は現在、蒙蔵委員会(モンゴル・チベット委員会)の主任委員を兼務している。林政務委員の労働部長起用に伴い、蒙蔵委員会主任委員のポストは同じく行政院政務委員である許璋瑤氏が兼務することとなる。また、宜蘭県長については、法律に基づいて、呉沢成副県長(副知事)が代理を務めることになる。
 
行政院の徐国勇報道官によると、新たに起用された閣僚4人は、次回の閣議前に入閣する予定。
 

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