2024/04/28

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政治

蔡総統、陳菊女史の総統府秘書長任命を発表

2018/04/12
蔡英文総統(中央)は11日、総統府(台湾北部・台北市)にて記者会見を開催し、台湾南部・高雄市の現職市長である陳菊女史(左)の総統府秘書長任命を正式に発表した。写真右は総統府秘書長代理を務める劉建忻氏。(中央社)
蔡英文総統は11日、総統府(台湾北部・台北市)にて記者会見を開催し、台湾南部・高雄市の現職市長である陳菊女史の総統府秘書長任命を正式に発表した。
 
蔡総統は陳菊女史について、「これまでも自分にとって最も頼もしい支えだった。私たちは長年にわたり友人関係にあり、強力な協力パートナーでもある」と紹介。総統府秘書長就任後、陳菊女史が政権のメンバーを支え、改革を徹底してくれるだろうと期待を寄せた。
 
蔡総統はまた陳菊女史について、数十年にわたる政治経験を持ち、台湾社会から絶大な信頼を寄せられていると評価。陳菊女史が持つ特性とこれまで築き上げてきたものが、総統府秘書長というポストにとって最適な人選であると判断したと述べた。
 
蔡総統はさらに、「政権発足から2年間で、これほどまでに全力で改革に取り組んできた政権はいままでなかった。しかも、こうした改革は、台湾社会に存在するさまざまな政党、各領域の人々と意思疎通を図っていく必要がある。意思疎通が必要な範囲は非常に広く、また奥深い。陳菊女史が政権チームに加わることで、政権の意思疎通能力はより強化されることだろう」と述べた。
 
記者会見では蔡総統に対し、日米との協力によって中国大陸をけん制するという政策が調整される可能性について質問が出た。これに対して蔡総統は、「外交、台湾海峡両岸関係、あるいは安全保障などの問題には、『国益を最優先する』という不変かつ重要な原則がある。いかなる政策決定も国益を最も根本的な判断基準とすべきだ。しかし、国益は一部の国民の理念と一致することもあれば、衝突することもある。利益の一致と衝突の距離をいかに調整するか。これには意思疎通が必要だ。相手が誰であろうとも、国益と関係があることはすべて意思疎通を図る必要がある。外交分野においてもこれは同じだ」と説明した。
 
蔡総統は4月17日から21日まで、アフリカ南部に位置する中華民国(台湾)の国交樹立国、スワジランド王国を訪問することになっており、陳菊女史は蔡総統の帰国を待って、総統府秘書長に正式に就任する予定。
 

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