2024/04/28

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政治

蔡総統、特急プユマ号脱線の事故現場を視察

2018/10/22
蔡英文総統(グレーのジャケットの女性)は22日午前7時、台湾北東部・宜蘭県蘇澳鎮の新馬駅付近で発生した特急列車「普悠瑪(プユマ)号」の事故現場を訪れて事故や復旧作業の状況を把握すると共に、3日以内に複線、上下線での運行再開を目指すよう指示した。(中央社)
台湾北東部・宜蘭県蘇澳鎮の新馬駅付近で21日午後4時50分、乗客366人を乗せた特急列車「普悠瑪(プユマ)号」(列車番号6432)が脱線し、多数の死傷者が出た。蔡英文総統は事故から一夜明けた22日午前7時、事故現場を訪れて復旧作業の状況について報告を受けた。蔡総統は事故の知らせを受け、直ちに救助活動に取り掛かるよう指示。中央政府が指揮調整、資源の統合などを行う災害対策システムを起動した。
 
蔡総統は現場を視察後、台湾東部の住民の交通手段を確保するため、可能な限りの資源を動員し、3日以内に複線、上下線での運行再開を目指すよう指示した。また、米国、欧州連合(EU)、英国など各国政府がこの件について関心を寄せていることについて感謝の意を表した。
 
事故発生後、外交部(日本の外務省に相当)、内政部消防署(日本の消防庁に相当)、衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)などの災害対応、医療関連の組織が連絡を取り合い、死傷者や乗客に外国人が含まれていないか確認を行った。内政部移民署(日本の入国管理国に相当)が照会したところ、この事故で米国籍の女性が軽傷を負ったことが判明した。すでに財団法人天主教霊医会羅東聖母医院(宜蘭県羅東鎮)に搬送され、治療を受けているが命に別状はない。また、ほかに外国人が事故に巻き込まれたという情報はないという。
 
台湾鉄路管理局が22日に明らかにしたところによると、事故を起こした特急列車「普悠瑪(プユマ)号」(列車番号6432)は21日、宜蘭県の冬山駅と蘇澳新駅の間の東正線を走行中、新馬駅付近のカーブに差し掛かったところで脱線した。復旧作業の結果、22日午前5時12分には西線で単線、上下線の運行を再開した。但し、運行速度は時速40キロメートルに制限している。
 

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