2024/05/02

Taiwan Today

政治

新型肺炎対策でマスク増産に政府が出資へ、日産1000万枚に拡大も

2020/02/03
新型コロナウイルスの感染が広がる中、経済部は2億台湾元を出資し、マスクの生産ラインを新たに60本増設する準備を進めている。日産1,000万枚まで拡大したい方針だ。写真は出荷のための検品に忙しいメーカーの様子。(中央社)
新型コロナウイルスの感染が広がる中、経済部(日本の経済産業省に類似)はこのほど、2億台湾元(約7億696万日本円)を出資し、マスクの生産ラインを新たに60本増設する準備を進めている。
 
台湾におけるマスクの生産能力は現在、1日当たり400万枚。蘇貞昌行政院長(首相)はこれを600万枚増産するよう求め、経済部の沈栄津部長(大臣)はすでに新たな生産ラインを整備するためメーカーに費用を問い合わせたという。増設した生産ラインの生産能力は、3週間後には1日300万枚に、4〜5週間後には600万枚まで拡大し、日産1,000万枚まで増産したい方針だ。
 
新型コロナウイルスによる肺炎の対策本部である、厳重特殊伝染性肺炎(武漢肺炎)中央流行疫情指揮中心は1月30日夕、同31日から国内のマスクを全て買い取り、1日当たり約260万枚を市民に提供、同140万枚を医療従事者や公務で感染拡大防止に取り組む人々の予防・備蓄用にすると発表した。
 
これは2月15日までの暫定措置ではあるが、一部市民の中にはマスクが入手できないという声が上がり続けている。これに対し政府高官は、流通業界からの報告では、コンビニエンスストアなどの在庫にはまだ余裕があり、今後状況を見ながらマスクの流通量を調整し、必要な市民がすべて購入できるようにしたいとしている。

ランキング

新着