2024/05/05

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政治

高校以下は冬休み2週間延長、2/25から新学期再開

2020/02/04
中央流行疫情指揮中心(Central Epidemic Command Center)は、高校以下の学校の第2学期の開始を2月25日に、高等教育機関は2月25日以降に延期することを決めた。写真は3日に開かれた記者会見で、その内容について説明する教育部の潘文忠部長。(中央社)
中央流行疫情指揮中心(Central Epidemic Command Center)は2日、新型肺炎の感染拡大を防ぐため、高校以下の学校の冬休みを2週間延長し、2019学年度第2学期の開始を2月25日(火)とすると発表した。これに続いて3日には、高等教育機関(大学、独立学院、科技大学、技術学院、専科学校)の第2学期の開始を2月25日以降に先送りすることを決めた。
 
この決定を受け、台湾北部・台北市大安区にキャンパスを置くことから「国立台湾大学システム」と呼ばれるグループを構成する国立台湾大学、国立台湾師範大学、国立台湾科技大学の3校は3日夜になって、新型肺炎の感染拡大防止を掲げる政府の政策に合わせるため、第2学期の開始を3月2日(月)に延期することを決めた。
 
また、台湾北部・新竹市にキャンパスを置く国立清華大学と国立交通大学、台北市北投区にある国立陽明大学もそれぞれのフェイスブックページで、第2学期の開始を3月2日に延期することを発表した。このほか、台湾南部・台南市の国立成功大学、台湾中部・台中市の私立逢甲大学、台北市の私立世新大学、台湾北部・基隆市の国立台湾海洋大学なども同様に、第2学期の開始を3月2日に延期することを決めている。
 
教育部(日本の文部科学省に類似)の潘文忠部長(=大臣)によると、高校以下の学校では冬休みが2週間延長されることに伴い、今年の夏休みが2週間短縮される。2019学年度第2学期は2月25日に始業し、7月14日に修了する。全体の授業日数に変更は生じないため、教育を受ける権利に影響は及ばないとしている。
 
このほか、中学生のための学力判断テスト「国中会考」、高校生のための大学入試テスト「技専統測」や「大学入学指定科目考試」の日程は変更しない。但し、第2学期の始業延期によって授業の進度に遅れが生じることから、教育部はこれらのテストの実施機関に対し、試験範囲の調整を要請するとしている。
 
高校以下の学校の冬休み延長を受け、台北市教育局は3日午前、緊急会議を開催した。会議の結果、台北市内の公立小学校で実施している「寒輔(=冬休み期間中の学童保育のようなもの)」についても4日(火)から停止することを決めた。但し、オンラインによる授業配信を行い、児童たちが自宅で学べるようにする。
 
台北市教育局が開催した緊急会議には、各学校の校長、学校代表、PTA代表、教員代表らが出席した。教育局の陳素慧主任秘書によると、会議では少なからぬ代表が「寒輔」の停止に賛同を示したという。
 
 

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