2024/04/28

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政治

台湾の新型コロナウイルス感染者、16人増えて累計322人に

2020/04/01
中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当。中国語の正式名称は中央流行疫情指揮中心)は3月31日、台湾の新型コロナウイルス感染者が前日より16人増えて累計322人となったことを明らかにした。写真は中央感染症指揮センターの指揮官を兼務する衛生福利部の陳時中部長。(中央社)
中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当。中国語の正式名称は中央流行疫情指揮中心)は3月31日、台湾の新型コロナウイルス感染者が前日より16人増えて累計322人となったことを明らかにした。うち14人は海外での感染、2人は国内での感染。( )内は累計感染者の通し番号。
 
国内感染が明らかになったのは70代男性(307)と20代男性(322)の2人で、いずれも直近の海外渡航歴がない。そのうち(307)は、すでに感染が確認されている(122)と一緒に食事をしており、3月25日になって胸の不快感、筋肉痛等の症状があり、医療機関を受診した。3月26日と28日にも発熱のためそれぞれ診療所と病院を受診し、肺炎の症状があると診断されて入院。検体を検査したところ、31日になって感染が確認された。
 
(322)は3月26日から発熱、せき、嘔吐、全身の倦怠感などの症状があり、医療機関を受診した。それでも症状が続いていたため、3月29日に再び受診。そこで肺炎の症状があると診断されて入院した。30日に医療機関が検体を採取したところ、31日になって感染が明らかになった。(322)は発症前、主に大学や学生宿舎などを活動の拠点としていたという。
 
海外での感染とみられる14人は、20代から60代までの男女各7人。いずれも3月16日から29日にかけて入国し、3月1日から27日にかけて発症している。発症前の渡航先は米国、英国、アイスランド、フランス、スイス、タイ、フィリピンとなっている。渡航目的は多くが仕事または留学。
 
そのうち(315)は、すでに感染が確認されている(257)、(258)、(300)と英国の同じ学校に留学しており、帰国前に(258)、(300)と接触があった。3月22日の入国時に症状はなかったが、25日になって発症。27日に衛生当局の手配で検体を採取し、31日になって感染が確認された。この学校の台湾人留学生としては、すでに4人の感染が確認されている。
 
(318)は長くフランスに留学していた。3月17日の帰国時、すでに感染が確認されている(112)と同じ旅客機に搭乗していたことから、濃厚接触者として隔離対象となっていた。(318)は3月27日に発症、28日に衛生当局の手配で医療機関を受診し、検体を採取した。
 
(321)は2月9日から3月20日まで、仕事でスイスに滞在していた。帰国後、現在に至るまで新型コロナウイルスの感染が疑われる症状はなかったが、同行者の1人(294)の感染が確認されたこと、(294)がスイスの職場で発熱があった現地スタッフがいたと証言していたことから、慎重を期すため、衛生当局の手配で3月29日に(321)の検体を採取。31日になって感染が確認された。
 
 
 

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