2024/05/05

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政治

国家の全面的な建設、「OECD諸国の水準に」馬総統

2011/10/13
馬総統は「全面的な建設」ビジョンについて、「OECD諸国の水準を目指す」と明言した。(中央社)

馬英九総統は12日、「黄金十年、国家ビジョン」の四回目の政策説明会を開催、6つ目のビジョン「全面的な建設」について説明した。馬総統はまず、これは前回までに説明した5つのビジョンのまとめであると指摘。つまり、マクロ的観点からの国家の全体計画であり、「インフラ建設」、「海と空のハブ」、「利便性の高い生活」、「地方間のバランス」、「健全な財政」、「金融の発展」という6つの政策を軸として、ソフト・ハード双方の建設を充実させると述べた。同時に、地方間において公平で均等な公共サービスの質を確保し発展のチャンスを創出、国家全体の競争力を高め、「新たに生まれ変わり、共に幸福を打ちたてよう」という目標の達成を目指す。

これまで説明した5つのビジョン「活力ある経済、公平で正義ある社会、クリーンで能力の高い政府、良質の文化教育、持続的な環境」のまとめだという「全面的な建設」はすなわち、かねてより推進している公共建設プロジェクト「愛台12建設」と連結したものでなければならないと馬総統は語った。

馬総統によると、「黄金十年」を通じて「平和な十年」、「建設の十年」、「幸福な十年」を実現し、「建設の十年」は、水道や電気、交通などインフラの更新とさらなる整備を主要項目とする方針だ。

「海と空のハブ」については、桃園国際航空の第3ターミナルビルを、同空港の心臓部とするべく完成させ、台北松山や高雄、台中清泉崗など国内他空港との連携で、国内線から国際線、台湾海峡両岸路線の発展を図る。さらに中国大陸の中堅港湾と連携し、高雄港を中国大陸との中継港湾とする方針だ。

「利便性の高い生活」に関しては、公共交通機関の利用率を、現在の13.9%から20%に引き上げることを目標とする。このほか、地方間のバランスを是正し、周辺地区の発展も狙う。

「健全な財政」と「金融の発展」では、国家の財政と金融体制の改善を図り、全体的な目標として欧米・アジアの先進諸国から構成される経済協力開発機構(OECD)加盟国の水準に引き上げると説明した。

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