2024/04/28

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政治

呉次期副総統、両岸政治対話の3要件を提示

2012/04/03
ボアオ・アジア・フォーラム開幕式に出席した呉敦義次期副総統(左)。(中央社)

次期副総統の呉敦義前行政院長は2日、台湾海峡両岸間の政治対話を展開する前提として、「両岸が互いに積み重ねた一定の誠意と善意」、「台湾内部の意見の一致と高い共通認識」、「国内世論の支持、特に立法院の支持」という3つの要件を提示した。また、両岸は「先経後政(先に経済を処理し、後から政治問題を話し合う)、先易後難(解決しやすい問題を先に、難しい問題を後から)」の政策方針を通じ、安定した足取りでこそ遠くへ到達することができると強調した。

この方針は、呉氏が訪問先の中国大陸の海南省で、ボアオ・アジア・フォーラム開幕式の後、台湾の報道関係者のインタビューに対して示されたもの。

呉氏は、自身が前日に儒学の書物『礼記』の『礼運・大同篇』を引用し、中国大陸の李克強副総理に伝えたメッセージ「講信修睦(信頼と親睦を重ねよう)」の意図は、両岸が一つひとつの交流と対話を通じてお互いの信頼を積み重ね、友好的な関係を構築することを期待したものだと指摘した。

一方で呉氏は、「両岸のハイレベルのメンバーによる相互訪問のスケジュールはまだ見えない」と延べた。また、両岸間の「92年コンセンサス」は、「求同存異(共通点を求めて相違点を残す)」ということであり、この基礎の上に立った「一つの民主的な社会の構築」を、両岸が将来的に構想することができるとの考えを示した。

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