2024/04/30

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政治

国際検察官協会の地域会議、台湾で初開催

2012/04/16
台湾高等裁判所検察署の顔大和検察長(中央)と検察官協会の施慶堂理事長(右)は13日、「国際検察官協会の地域会議」開催を説明した。(中央社)

台湾高等裁判所検察署と中華民国検察官協会は16日から19日まで、台北市内で「国際検察官協会2012年第8回アジア太平洋及び中東地域会議」を開催している。中華民国(台湾)が検察司法制度に関する国際会議を開くのは初めて。

会議には30カ国あまりから検察官約200人が参加。会議のテーマは「経済犯罪の撲滅と犯罪による不法所得の回収」。サブテーマとして、「有罪確定を基礎としない資産没収制度の検討」、「資産没収法制度の発展と国際的なトレンドの検討」、「国際間の協力による捜査、差し押さえ、没収、犯罪による不法所得の回収と返還」、「金融と調査機関の間における、マネーロンダリング防止の効果的な仕組みの構築」、「犯罪による不法所得の回収プロセスにおける、善意の第三者の権利保護」、「資産没収制度と回収した財産の適切な運用」の6議題が話し合われる。

今回の会議を通じて、国際的な知識共有と経験交流のプラットフォームが築かれると共に、アジア太平洋地域と中東地域の建設的な対話と合作の機会が推進され、台湾の検察体系が世界とつながっていくことが期待されている。

国際検察官協会(IAP)は国際的な非政府組織で、国連のサポートを受ける初めて、かつ唯一の検察官組織。主に、麻薬の販売やマネーロンダリング、詐欺犯罪など、複数の国を跨いだ重大な犯罪活動が急増していることに対応すると共に、国際間の司法互助を強化し、犯罪による不法な所得の調査と国際間協力の効率を高めるために創設された。

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