2024/05/04

Taiwan Today

政治

馬総統、空軍救難ヘリ部隊結成で「国民の命守れ」

2012/07/11
救難ヘリ部隊結成式で、人を吊り上げて救助する演習を行うEC-225。(中央社)

空軍はこのほど、日増しに頻繁となる空からの救難任務に対応するため、新たに購入したEC-225ヘリコプター3機による救難ヘリ部隊を結成した。馬英九総統は10日午前、台北松山空港指揮部での結成式に出席、政府が国防を重視する決意を重ねて示すと共に、国軍が戦力向上ならびに災害予防と救助の任務に引き続き精進し、国民の生命と財産の安全を確保するよう激励した。

馬総統は、中華民国建国の父である孫文博士の「空軍力による建国」、蒋介石元総統の「空の防衛無くば国防も無し」などの理念に触れ、空軍こそ国家防衛に最重要な力だと指摘。近年における国軍の戦力整備と災害予防、救助での優れた働きは大いに国民の信頼を得ていると高く評価すると共に、3機の新ヘリコプター加入により、捜索と救助の能力がさらに高められることに期待した。

馬総統は、一つの主権国家として、政府は国防を大変重視していると強調、現在の台湾海峡両岸は過去60年来、最も安定して平和な状態にあるとはいえ、戦争に備える構えはみじんも緩めないと述べた。さらに馬総統は国軍に対し、「固い守りと効果的な抑止」という戦略の下、「革新的で非対称」な戦術の思考で、少数精鋭かつ強力な国防力を確立すると共に、平時の災害予防と救助の能力も高めることを要求した。

会場ではEC-225ヘリコプターによる人命救助の演習も披露された。馬総統は、EC-225ヘリコプターの飛行速度は台湾高速鉄道を上回り、空軍の救援能力を増強できると説明した。EC-225はユーロコプター社製で、最大24人を輸送可能。最大積載重量は5.7トン。航続距離は857キロメートルに達する。機内には医療設備も完備されており、重危篤救急患者とそうではない患者を同時に1人ずつ治療できる。電子医療機器と飛行機器の相互干渉を防ぐ機能も備えられている。

ランキング

新着