2024/04/30

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政治

未婚女性、「将来の出産願望ある」は54.88%

2012/07/27
台湾の出生率は世界最低レベルとされる。女性が出産意欲を持つ環境の整備が求められている。(行政院衛生署食品薬物管理局サイトより)

内政部は26日、2011年の女性生活状況調査の結果を発表した。調査に答えた15歳から49歳までの女性で、配偶者もしくは同棲相手がいて、まだ子供のいない人のうち69.05%は将来の出産を希望しているが、未婚女性で将来出産を希望する人は54.88%に留まった。主な原因は「経済的に養えない」だった。

15歳から64歳までの女性で、「心身ともに健康」とする人は76.21%で、年齢が高くなるほどこの割合は下がる。

未婚女性の未婚原因のうち、15歳から24歳の人は「就学中」が71.97%で高く、25歳以上では「適切な相手が見つからない」が40.21%、「まだ結婚したくない」が39.95%と比較的高い。離婚もしくは夫と死別した女性のうち6.98%は再婚を希望している。

「就職していない」とする女性の主な原因は25歳から44歳では「子供の世話」、45歳から64歳では「家事」。

過去1年間に収入があったとする女性の平均月収は2万7331台湾元(約7万1000日本円)で、82.27%が家庭(実家と夫の実家も含む)で使用しており、女性の34.97%が「自分が家庭における財務の分配もしくは管理の主導権を持つ」としている。

女性が一般の家事を行うために費やす時間は1日に平均で1.79時間。12歳未満の子供がいる家庭では、女性が子供の世話に費やす時間は1日に平均で6.4時間。また、65歳以上の要介護高齢者のいる家庭では女性は1日平均5.97時間をその世話に費やす。

47.5%の女性が、生活上大きな問題に直面していると答えている。主な問題は上から順に「経済的な問題」、「自分の仕事の問題」、「自分の健康の問題」。女性が不愉快だったり、悩んだりしているときに話を聞いてもらったり、助けを求めたりする対象については、多くの人が「友人、クラスメート、同僚、隣人もしくは親戚」及び「兄弟姉妹(兄弟姉妹の配偶者も含む)」と答えた。

女性の73.70%は情報を運用しているとし、主には「インターネットを利用しての情報検索」。また、11.49%は「生涯学習プログラム」に参加していると答えている。

女性が政府と民間団体に求めるサービスの強化項目では、個人の権益に関するものは主に「職業訓練と就職」。託児サービスに関するものでは「託児費用の引き下げもしくは補助」。高齢者への行き届いたケアに関するものでは「地域的な高齢者ケアの実施、介護施設や訪問介護サービスの提供」。出産と育児に有利な環境については、「質的に優れた教育環境」を希望している。

この調査は、2011年6月末の時点での、中華民国(台湾)の国民のうち15歳から64歳までの女性(調査期間において中華民国国籍を未取得の外国人配偶者、中国大陸・香港・マカオ籍配偶者含む)合計867万人を母集団とし、2011年の下半期にサンプル調査で実施した。有効なサンプル数は6455人。信頼度95%で誤差は±1.22ポイント。

「2011年女性生活状況調査報告」
http://www.moi.gov.tw/stat/ (中国語)
「内政部統計処」のトップページ左のメニュー「統計報告REPORT」にある「調査統計摘要」から閲覧可能。

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