2024/05/05

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科学技術データ委員会の国際会議が台湾で初開催

2012/10/30
中央研究院(中央社ニュースサイトより)

「科学技術データ委員会(The International Council for Science Committee on Data for Science and Technology, CODATA)」が28日から31日まで、中央研究院で第23回国際会議を開催している。同委員会が台北で国際会議を開くのは初。また、その上部組織である「国際科学会議(ICSU, International Council for Science)」が台湾で大型の国際会議を開催するのも初めて。

会議のテーマは、「データと情報の開放:変動中の地球」で、研究データの共同使用と出版された情報のオープンアクセスなどについて話し合う。また、激しく変化する自然環境の中で、科学者がいかにして大量のデータを集め、整理し、使用、共有をすることで、よりすばやく災害を防いでいくかという厳粛な課題も今回の会議の焦点となっている。

4日間の会議では6回の基調講演と50回に及ぶテーマ別シンポジウムが開かれている。世界各国から参加する200人以上の研究者が話し合う議題は、地球科学の研究におけるデータの集中的な計算、地球観測データ(環境、気候、人口など)の収集と整理、公衆衛生データの共有、電子医療記録保存、材料化学データに関する産官学間の交流、バイオ医学データの特質、災害防止情報の処理技術とインフラなど。

「科学技術データ委員会」は「国際科学会議」に所属する、異分野にまたがる科学常設委員会で、1966年に創設された。同委員会は2年に一度国際会議を開き、同時に会員大会も行っている。現在は20の国家会員(National Members)と16の科学連合会(Scientific Unions)会員の他、三つの国際組織が互恵組織となっている。中華民国(台湾)は中央研究院が代表して国家会員となっている。

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