2024/04/29

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政治

「われわれの力量こそ台湾海峡の平和維持の要」馬総統

2013/04/18
馬英九総統は17日午前、台湾海峡の離島、澎湖県の五徳地区で、大規模軍事演習「漢光29号演習」の実弾射撃訓練を視察した。(中央社)

馬英九総統は17日午前、台湾海峡の離島、澎湖県の五徳地区で、大規模軍事演習「漢光29号演習」の実弾射撃訓練を視察した。演習終了後のあいさつで馬総統は、「台湾海峡の平和維持の要となるのは、外来の脅威の大きさや、他国が援護に駆け付けてくれるかどうかではなく、われわれ自身の力量によって効果的に阻止できるかどうかである」と述べた。

今回行われている「漢光29号演習」に関し馬総統は、国軍は合同戦を基礎として組織され、「革新的で非対称」な戦力に焦点を合わせていると指摘。敵方の全面的な脅威を想定し、戦備体制の整備、緊急作戦、全面作戦といった段階に合わせ、「区域を分け同時進行」、「実際の兵士により、局地的に実弾を使用」といった方法で、昼夜24時間、5日間連続で行う攻防・反撃演習であると強調した。

また今回の演習の第一波攻撃では、国軍が近年開発した自走多連装ロケット弾発射機「雷霆2000」を採用、戦力として高く評価できると述べた。さらに、国防部の兵力が募集制に切り替えられることを受け、レベルの高い人材がハイテクの武器システムの運用に熟練することが必要であり、これも今回の演習の目標の一つであるとした。

馬総統はまた、中国共産党と軍備拡張競争は行わないと述べた。このため、国軍は思考、戦略、戦術を新たにし、「最少の損失で最大の効果」を目指す非対称の戦力を備えて初めて、真の意味で「堅固な防衛、効果的な阻止」といった軍の最高指導原則を実現することができるとした。

国軍が構築する戦備について馬総統は、「リスクを極小化、チャンスを極大化」といった有利な局面を切り開くため、「磐石のごとき堅固さ」を実現することが必要だと述べた。そして、こうすることでこそ、台湾海峡の平和と人々が安心できる暮らしを確保することができると述べた。

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