2024/05/07

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法務部:陳水扁前総統の処遇では医療権益と合法性に配慮

2013/04/22
台中刑務所培徳病院の医療専門エリアの病室。(法務部提供、中央社)
法務部は19日、陳水扁前総統が治療を受けられる権利を最優先に考慮し、同時に合法性にも配慮して同部矯正署と台北刑務所が慎重に検討した結果、収容環境、医療資源、計器検査設備、看護ケア、家族による面会の利便性などから、台中刑務所(台湾中部、台中市にある)に付設される培徳病院が陳前総統に最適と判断し、同日午前に陳前総統を同病院の医療専門エリアに移送して治療を継続していると明らかにした。 陳前総統は昨年(2012年)9月21日より、「監護下での刑務所外治療」として、台北栄民総病院での入院治療を受けてきた。7ヶ月にわたる検査と治療を経て、病院側では陳前総統の症状は安定に向かっていると診断して退院を提案。 矯正署と台北刑務所は、医療の専門性を尊重し、法律規定を検討した上で、陳前総統に対する在宅治療は非合法である他、現在のうつ病の症状は「刑務所外での治療」の条件も満たさないと判断した。 法務部では、矯正署の資料によると、矯正機関における受刑者が精神疾患で「刑務所外治療」となった前例は無く、刑罰の公平性という観点から、うつ病を同治療の理由にするのは難しいと説明、仮にそうした場合は他の受刑者に対する差別になると指摘した。

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