2024/05/19

Taiwan Today

政治

馬総統「国を生まれ変わらせ、突破口を見出し、活路を歩もう」

2013/10/11
馬英九総統と周美青夫人は10日、総統府前広場で行われた「中華民国102年建国記念式典」に出席、馬総統は演説を行った。(総統府サイトより)

馬英九総統と周美青夫人は10日、総統府前広場で行われた「中華民国102年建国記念式典」に出席、馬総統は「揺るぎない方向を見極め、結束して突き進み、国の新たな局面を切り拓こう」と題した演説を行った。馬総統は演説の中で、国家の戦略について、繁栄する開放的経済環境と、理性的で思いやりのある市民社会、平和的に発展する両岸関係、友好的で協力的な国際環境を次世代に残すと強調した。

馬総統は、台湾海峡両岸の人々はひとしく中華民族であり、両岸関係は国と国との関係ではないと述べた。現在、両岸は常に意思疎通と話し合いを通じてお互いの政治的な信頼を重ね、交流を深め往来が活発化し続けることで人々の福祉を増進、同時にそれぞれの窓口機関を相互に設置することで、一般の人々へのサービスを強化すべきだと馬総統は説明した。

馬総統によると、中華民国(台湾)の和平政策は国際社会から広く肯定されているほか、実質的な利益と尊厳を勝ち取っている。現在、中華民国に対して短期滞在の査証(ビザ)免除措置やランディングビザ発行の待遇を実施するのは134カ国・地域に達し、これは中華民国の国民がよく訪問する国・地域のうち98%はビザを事前に取得する必要がないことを意味すると馬総統は述べた。

馬総統はまた、和平政策に危機意識は欠かせないと強調、平和な環境があればこそ、国防改革に専念することができるのであり、堅実な国防は「堅固な防衛、有効な威嚇」という戦略を支えるものであると語った。

さらに馬総統は、台湾経済の進むべき道を見直し、一方で台湾を国際経済体系の中で基幹部品と精密設備のサプライヤーとしつつ、同時に画期的なサービス業のビジネスモデルを開拓、また一方で積極的に世界的な競争に加わり、世界からの投資を呼び込む必要があるとした。

馬総統は、台湾の若い人材が活躍の大舞台と大きな希望を持てるようになるためには、開放あるのみだと強調した。競争に立ち向かってこそ、経済繁栄の局面を切り開くことができ、これが台湾経済の構造転換の唯一の活路であると語った。

馬総統はさらに、われわれは将来の台湾が3つの「高」という特徴を備えた自由経済アイランドとなることを願っているとした。3つの「高」とは、高い国民生産力、高い製品の付加価値、ひいては人々の所得と福利もこれに伴い高い水準を実現することである。

馬総統はまた、われわれは活力と弱者への思いやりにあふれた市民社会を建設しようとしているのであり、われわれが追い求める市民社会は多元的で心の広い価値観、理性的な政治参加の文化、やさしく思いやりのある市民、積極的に市民に応えていく政府を擁するものであると語った。

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