2024/05/02

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新北市鶯歌の低炭素都市づくり、APECが銀賞に選出

2013/12/18
APECエネルギー・スマートコミュニティ・イニシアティブが初めて行ったまちづくり計画コンテストで、新北市が銀メダルを受賞した。(新北市ニュースリリースより)

アジア太平洋経済協力(APEC)のエネルギー・スマートコミュニティ・イニシアティブ(ESCI)は、各国のエネルギー・スマート・コミュニティ関連政策の情報共有プラットフォームの利用を促進するため、エネルギー・スマート・コミュニティづくり計画のコンテストを初めて行った。このコンテストで、台湾北部、新北市の「水岸文化都市―低炭素鶯歌」が、審査団から高い評価を受け、統合型計画として応募のあった46計画の中から銀メダルに選ばれた。個別型計画および統合型計画を合わせたコンテスト全体の応募件数は112件で、同市は台湾で唯一受賞した。

鶯歌区は新北市が低炭素のまちづくり推進のモデル地区として選定し、今回、「水岸文化都市―低炭素鶯歌」計画でコンテストに参加。計画には低炭素のコンセプトを地元の公共施設や地場産業、文化、歴史と結び付け、「公共建設の低炭素リニューアル」、「資源循環による低炭素環境の構築」、「低炭素による産業のモデルチェンジ」を軸に、8つのアクションプランが盛り込まれた。具体的には、鶯歌で有名な陶磁博物館の段階的な低炭素博物館へのシフト、三鶯水質浄化園区の水資源循環リサイクル、風力発電と太陽光発電の推進、ダム汚泥の陶器原料としての利用などとなっている。

ESCIは2010年のAPEC首脳会議において、米バラク・オバマ大統領と日本の菅直人首相(当時)が共同で提言した。このESCIの枠組みのもと、情報共有プラットフォーム設置計画が制定され、スマート交通、スマート建築、スマートグリッド(次世代送電網)、スマート就業/スマート消費の4つの分野と13項目の関連計画、低炭素モデル都市計画をカバーする。APECの21のメンバーエコノミーに関連政策の研究や会議情報、優良事例をオンラインで提供し、政府や民間、産業界、学術研究機関の知識や情報の交換プラットフォームとする。

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