台湾と日本の薬事規制当局による「第2回台日医薬交流会議」は、日本側の主催で来年下半期にも日本の東京で開催される予定。会議のテーマは医薬品だけでなく、医療機器にまで拡大される見通しである。
台日の窓口機関、亜東関係協会と日本の公益財団法人交流協会は先ごろ、台湾の衛生福利部食品薬物管理署（TFDA）と日本の厚生労働省を代表し、「第1回台日医薬交流会議」を台湾北部の台北市で開催した。第1回目の会議は、台日双方の産官から代表者が出席し、新薬や後発医薬品（ジェネリック医薬品）、医薬品適正製造基準（GMP）、医薬分業などをめぐる管理状況や将来的な協力の方向性について情報交換した。
さらにTFDAと厚生労働省は、多項目にわたる共通認識を確立した。具体的には、長期的な連絡窓口の設置や、新薬、ジェネリック医薬品の承認審査、医薬品の臨床試験の実施基準（GCP）についての作業部会設立、国際整合性の確保などに取り組む国際組織、PIC/S（医薬品査察協定および医薬品査察協同スキーム）の枠組みの下でのGMPについての協力、さらに「台日薬事規制協力取決め」のもとでの台日協力や協定締結に向けた取り組みなどとなっている。