2024/05/03

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政治

政府:防災は災害救助より重要、「離災」は防災に優先

2014/08/05
江宜樺行政院長(中央)は4日、「八八水災」とその被害からの復興を記録したドキュメンタリー初放送の記者会見に出席。(中央社)

台風「モーラコット」は5年前の8月8日、台湾に甚大な被害をもたらした。台湾では「八八水災(水害)」と呼ぶ。江宜樺行政院長(首相)は4日午前、ナショナルジオグラフィックによる同台風被害と被災地再建を記録した国際ドキュメンタリーの台湾における初放送の記者会見に出席した。江行政院長は「モーラコット」による被害からの復興過程を振り返り、ここ数年で台湾は防災と災害救助の観念、組織と効率の面で大きく変化したと指摘、「防災は災害救助より重要、『離災』(予防性避難措置などで、災害の発生が予想される場所からあらかじめ距離を取ること)は防災に優先する」という観念が、中央政府及び地方自治体が災害防止に取り組む上での核心的な理念になっていると述べた。

江行政院長によると、過去5年来、政府にとって重要な任務の一つは災害防止体系の再整備だった。政府はこのため「災害防救法」を改正すると共に、内政部(日本の省レベル)消防署を主としていたそれまでの災害防止組織を、実際に災害防止と災害救助を執行可能な中央災害対応センターに変更。台風や豪雨などによる重大な被害が発生した場合はただちに中央災害対応センターが設置され、政府各省庁が分業で災害救助に当たることになっている。

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