馬英九総統は11日午前、台湾南部、高雄市の市街地で起きた大規模爆発事故についての記者会見を行った。馬総統はまず、住民の復興を支援するに当たり、党派の分け隔てなく、中央と地方を越え、必ず全力で進めていくとの方針を示した。また、災害救助作業が一段落したのちすべきことは、ふるさとの再建、真相の解明、事故再発の防止の3つであると述べた。
馬総統はまた、救助作業が一段落しようとしているこのとき、われわれが関心を寄せるべきは台湾の経済であり、今年上半期の経済指標はかなりの改善がみられるものの、外的要因から受ける影響には依然厳しいものがあると指摘した。
さらに、アジア太平洋地域において台湾が取り残されないためにも、貿易自由化とともに、規制緩和と市場開放も引き続き進めるべきであり、台湾海峡両岸間の通商協力も避けることはできないと馬総統は表明した。馬総統は、与野党が分け隔てなくともに協力し、理性的で実務的な態度で、地域経済統合と世界の貿易自由化という厳しい課題に向き合い、台湾を二度と立ち止まらせることのないよう呼び掛けたいと述べた。