馬英九総統は12日正午、台北市内湖区の花卉市場跡地で行なわれた「第25回寒士吃飽30－寒士、街友、独居長輩、清寒単媽尾牙（貧しい学者や知識人、路上生活者、独居高齢者、経済的に苦しいシングルマザーを対象とした旧暦の忘年会）」に出席、政府と民間が共に努力し、具体的な行動で社会的に立場の弱い人々を支援できるよう期待した。
馬総統は、台湾では近年大勢の人が「ボランティア活動」に加わっていると指摘、衛生福利部（日本の厚労省に類似）の統計によれば、台湾における各分野でのボランティアは合計100万人を超えたと説明した。また、過去6年あまりの間に台湾を飛び出し、海外のへき地でボランティア活動に従事した若者は延べ1万1000人を上回ると述べた。
政府は2011年の「社会救助法」改正で補助基準を引き下げ、より多くの経済的弱者を政府の定める社会的支援対象とした。こうした取り組みは社会での貧富の差の縮小に寄与しており、台湾における昨年の所得格差は世帯ベースで過去5年最小、個人ベースでは過去13年で最小となった。