中華民国（台湾）のアジアインフラ投資銀行（AIIB）参加問題で、創設メンバーとしての参加が認められないことに対し、行政院（内閣）は13日、国民の期待にかなわず遺憾であるとの立場を表明した。一般会員の方式で参加申請するかどうかについて、行政院の孫立群報道官は、政府は、作成中の同銀行定款における新規メンバーに関する取り扱いが、国家の尊厳が守られ、公平であるとの原則にかなうものになるかどうかを注視していくと述べた。当面は国会の監督を受けながら、国家にとっての最大の利益を念頭に、参加するか否かの決定を保留する。
孫報道官によれば、政府と国会はいずれも、「参加すべきだが、公平と対等の原則が守られなければ不可能」との考えで一致。参加の際の名称については、双方ともに「チャイニーズ・タイペイ（中華台北）」を最低ラインとし、これら要求が受け入れられない場合は参加を見送ることで合意しているという。