馬英九総統は7日、「台湾海峡両岸間の影響と交流－歴史と時の回廊特別展」の開幕式で、両岸関係は「92年合意＝コンセンサス」と合致すれば発展するが、同コンセンサスから離れれば傷つき、その原則に反せば安定しなくなると重ねて強調した。
馬総統は、仮に「92年コンセンサス」が無ければその後の両岸対話は無く、21項目に及ぶ協議（協定）も結べなかったとし、その因果関係が明確であることを指摘した。
馬総統はまた、同コンセンサスは、両岸関係にショックを和らげる柔軟なスペースを与えるもので重要な意義を持つと説明、「一つの中国、各自解釈」は中華民国を指すのであり、「二つの中国」や「一つの中国、一つの台湾」、そして「台湾独立」を表すものではないと強調した。馬総統は、両岸、そして国民党と中国大陸の共産党は過去、長期にわたる闘争を繰り返して多くの命を犠牲にしたとし、ようやく問題を平和的に解決する術を見つけたのだから双方はこれを大切にし、そこから逸脱すべきでないと訴えた。