行政院(内閣)海岸巡防署が15日から18日まで、「2015年東沙諸島巡礼-海域の安全と国家公園生態系体験キャンプ」を実施。台湾の大学生及び専科学校生20人が台南艦で東沙島を訪れ、東沙環礁国家公園の生態系と周辺海域における法令の執行の現況を体験した。
今回は国立政治大学(台湾北部・台北市)国際関係研究センターの袁易研究員による、「我が国の南シナ海戦略」をテーマにした授業が行なわれた他、学生たちは海岸巡防署の巡視船に乗り込んでこれら海域における実際のパトロール業務を体験。さらには東沙環礁国家公園における生態系の保護・育成作業にも参加した。
海岸巡防署によると、東沙島の海域でのパトロールは同島に常駐する同署員が担当。月に一度は大型の艦艇と共にパトロールする「碧海計画」が行なわれ、越境操業を行う違法漁船の取り締まりを拡大し、国家主権を十分に行使している。東沙島での体験活動は2011年より7回行われ、参加した学生たちに東沙環礁の生態系と海洋資源の重要性を理解させている。