2024/05/03

Taiwan Today

政治

行政院海巡署の署長が太平島を視察、常駐人員を激励

2015/06/16
行政院海岸巡防署の王崇儀署長らはこのほど、南シナ海の南沙諸島における最大の島、太平島を訪れ、現地に常駐する人員たちを激励した。(行政院海岸巡防署提供、中央社)

このところの南シナ海での緊張の高まり、並びに中華民国とフィリピンの排他的経済水域の重なる部分における漁業者護衛の必要性に対応するため、行政院(内閣)海岸巡防署(海巡署=日本の海上保安庁に類似)の王崇儀署長は「端午節(端午の節句 今年は6月20日)を控え、このほど南沙(スプラトリー)諸島最大の島、太平島を巡視船で訪れ、現地に常駐して南の領海を守る署員らを激励すると共に、埠頭新設工事の進捗状況を視察した。

王・署長一行は11日午前9時に、先ごろ就役したばかりの3000トン級の巡視船、「高雄艦」で台湾南部の高雄港を出発、13日午前10時に太平島に到着した。到着後は直ちに海岸巡防署南沙指揮部に向かい、駐在する人員に「端午節」のお祝いをすると共に慰労、激励した。一行は太平島での任務報告を聴取後、埠頭新設工事を視察。視察の間、王・署長は南沙指揮部に対し、島にある資源並びに太陽光発電設備を活用し、徐々に生態系保護、低炭素の島という目標にまい進するよう指示した。さらに、周辺海域での細かなパトロールを継続し、南シナ海における中華民国の主権と権利をしっかりと守ることで、「南彊鎖鑰(南の境界の要地、カギ)」と呼ばれる太平島を同海域における中華民国の堅固な壁とするよう命じた。王・署長一行は15日午前10時に高雄港に戻った。

海巡署の「高雄艦(CG-129)」の人員編成は50人。船体は鋼鉄とアルミニウム合金で、全長119メートル、幅15.2メートル、型深さは8.2メートル。40ミリ機関砲、20ミリ機関砲、T75機関銃を装備する。船舷には消防及び不審な船を退去させるための高圧放水砲を備える。放水砲の射程距離は120メートル以上。

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