中国大陸のメディアが報じた中共人民解放軍の軍事演習の映像に、中華民国（台湾）の総統府に見える建物が映り込んでいた件で、国防部（日本の防衛省に相当）報道官の羅紹和少将は、この演習には対象の想定が見て取れるが、これは台湾海峡両岸の人々の感情を傷付けるだけでなく、台湾の人々や国際社会が受け入れられるものではないと述べた。行政院大陸委員会（日本の省レベル）は中国大陸に対し、具体的な行動をもって台湾海峡の平和を守るという善意を示すべきだと呼び掛けた。
中国大陸の中央電視台（CCTV）は先ごろ、人民解放軍の演習の様子を報道したが、映像の中には赤と白の大きな建物が現れた。これは構造と外観、いずれも中華民国総統府に酷似し、総統府を連想させるものであった。
羅少将は、人民解放軍の演習の実態については、国防部はすべて把握していると指摘、人民解放軍との軍備競争はしないという前提のもと、国防部は自主防衛の決心を積極的に示し、国家の安全と国民の生命および財産を守り、台湾海峡の平和と安定を確保するものだと述べた。