2024/05/05

Taiwan Today

政治

馬総統、英BBCのインタビューで両岸関係を語る

2015/07/28
馬英九総統(左)は英BBCによるインタビューの中で、台湾海峡両岸関係などについて語った。写真は昨年、海外メディアの取材に応じた時のもの。(総統府サイトより)

馬英九総統はこのほど、イギリスBBCのインタビューを受け、台湾海峡両岸関係及び台米関係などについて質問に答えた。馬総統は、中国大陸は中華民国(台湾)にとって大きなリスクであると同時にチャンスでもあるとし、中華民国の指導者ならば誰もがリスクを減らし、チャンスを膨らませることを学ぶべきだと述べた。

馬総統は、経済貿易分野で台湾が部分的に中国大陸に頼ることは避けられないとする一方、自身が総統に就任して以降、政府が市場を分散させてきたことで、その依存度はかえって下がっていると説明した。

そして馬総統は、自身が総統に就任して以来、両岸は経済や文化等いずれの面でも関係を大きく進展させたとして、双方の指導者が対面するのはごく自然なこととの認識を示した。馬総統はこのため、過去2年間、アジア太平洋経済協力(APEC)の場を利用した対面を目指したが、結局かなわず非常に残念だとし、現在の態度については、依然として対面の可能性は排除しないが無理には求めないというものだと述べた。

先ごろ中国大陸で行われた軍事演習では中華民国総統府が仮想攻撃対象だったとされることについて、馬総統は、これまでに収集した情報によれば、中国大陸側は長期にわたって台湾を攻撃対象としてシミュレーションを行なっており、台湾での軍事演習でも中国大陸からの攻撃を想定した防御を訓練していると説明。その上で、中国大陸側の軍事演習の映像に総統府に酷似した建物が映っていたことは、両岸間に依然として大きな軍事的脅威が存在し、台湾は万全の備えが必要であることを我々に改めて告げたに過ぎないと述べた。

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